弁理士の仕事は在宅ワーク向き?

雑記

近年は様々な企業で在宅ワークが増えていますが、弁理士の仕事も在宅ワークが増えています。主には感染対策という理由で数年前から在宅ワークが始まり、それが現在も継続しているのが実情と思います。弁理士の仕事は在宅ワークに向いているのかどうか、つまりwithコロナ、afterコロナ時代にマッチした業種であるのかどうかはこの業界を目指している方、この業界で現在働く方々には有益な情報と思います。以下では、私がこれまでの出勤及び在宅ワークを通して得た所感をまとめたいと思います。

結論:弁理士の仕事は在宅ワークに適している!

結論としては弁理士の仕事は在宅ワークに適していると思います。私の感触では在宅ワークの方が生産性が上がると思います。特許事務所に勤務している弁理士で在宅ワークが認められている場合、積極的に在宅ワークをするのがいいのではないかと思います。以下に主な理由を、以下3つ挙げます。

理由1:弁理士の仕事は単独で完結する作業が多いから

まず1つ目の理由として挙げられるのが、弁理士の仕事内容に関するものです。弁理士の仕事は一人で単独で完結する作業が多いです。具体的な仕事内容は以下です。

  • 特許出願等の明細書の作成
  • 中間処理における応答書類の作成
  • 明細書・応答書作成のための書面(クレーム案、応答方針案のコメント、顧客からの質問に対する回答書)
  • 特許調査、鑑定、他

これらの仕事は全てデスクワークであり、パソコンに向かって行う仕事です。具体的には、出願段階、中間処理段階含めて、弁理士の仕事は、特許文献等の書類データを読み込む作業、及び出願書類、中間処理の応答書類、その他の書類データを作成する仕事です。書類データを読み込む作業、及びこれらを作成する仕事は基本的に一人で完結する仕事であり、職場で複数人で行う作業はほとんどありません。

もちろん複数人がいる職場で一緒に仕事をしたとしても、1人で完結する仕事自体はできます。しかし職場で仕事をすると、どうしても仲間から話しかけられる機会が急増します。時間に余裕があるときは問題ありませんし、大変有り難いことですが、話しかけられることによって業務が中断してしまうのも事実です。また仲間からの業務相談も受けやすくなります。リモート環境でチャットツールなどで連絡を取り合うよりも気楽に相談できてしまうのもあります。在宅ワークになり、職場で会う機会が減ったからこそ、職場で偶然合ったときに話しかけられる可能性が高くなっているとも思います。

理由2:弁理士の仕事は、多くの調べ物を必要とするから

理由1とも少し関連しますが、弁理士の仕事は多くの調べ物を必要とします。最新技術をチェックしたり、そのための基礎的な知識を得るためです。最新技術や基礎的な知識を収集するために文献を参照する必要がよくあります。

文献を参照する場合には、書店や図書館に行くこともよくあります。職場の近くに書店や図書館があればよいですが、そうでないケースも多いと思います。在宅ワークであれば働く場所に制限がありませんので、例えば主要な駅近くの大型書店や、図書館に行って文献を探すこともできます。

さらには、最新技術やその技術の理解のための基礎知識を得るためにインターネットの情報、Youtube等の動画サイトなども参考にします。インターネットに接続できる環境であればどこでもこれらの情報は得られますが、職場でYoutubeを見ることには少し抵抗があるのではないでしょうか。周りの目を気にすること無くこれらを参考にするには、在宅ワークが最適であると思います。

理由3:弁理士の仕事は脳の休息を必要とするから

3つ目の理由は、仕事内容が創造性を必要とするという点です。明細書及び応答書類を作成する業務は、決して定型的なルーチンワークではありません。明細書の内容に発明のバリエーション例を追加して充実化を図ったり、応答内容の質を高めるには高い創造性が必要とします。弁理士の仕事はデスクワークですが、創造的な仕事をするにはデスクの前にずっと座っていると、考えががうまくまとまらずに行き詰まったりすることがあります。

こういう場合には、少し外の空気を吸うために散歩をしてみたり、短時間の昼寝をとって脳に休息を与える(切り替える)ことが有効です。職場でもうまくやれば同様のことはできますが、家の近所の方を散歩する方が、周りの目を気にする必要もありません。

まとめ

この記事では、弁理士の仕事が在宅ワークに向いているのかどうか、今後のwithコロナ、afterコロナの時代にマッチした仕事であるのかを考察しました。結論としては弁理士の仕事は在宅ワークに向いていて、今後の世の中の動向にもマッチした仕事であると考えます。知財業界を目指している方、及び知財業界で現在働いている方に役立つ情報になると幸いです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

コメント

  1. てらきち より:

    はじめまして。私も弁理士です。
    私も、漠然と「弁理士と在宅勤務はマッチしているな」と思っていましたが、こちらを拝見しましてすごく納得しました。
    ありがとうございます。

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